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この春は輸入車が熱い
APRILIA
8
50 MANA/
S
L750 Shiver
スクーターとバイクの融合形
8
50 MANA
今春上陸予定 新車価格:未定
アプリリアからデビュー
マナ850は、昨今、話題になってきたスクーターとバイクの融合形で、世界に先駆け市販化されたモデルだ。
とにかく乗っていて、今回のように雨で混雑した悪い条件においてもストレスがない。まず跨ったとき、車体重心が低く後方よりにあって、安定感があって足着き性も悪くない。
また、荷物を燃料タンク部のトランクに押し込めばいいから、雨のときでも気遣いがない。途中でバイクから離れるときも、ヘルメットはトランクに入れておけばよく、持ち歩くこともない。
そして、右手の操作だけでスムーズに発進でき、リヤのグリップにもさほど気を使うこともない。さらに、エンストの心配もないから、それだけ周囲の交通に気を配ることもできる。ハンドル切れ角もヨーロッパ車としては大きく、小まわりも楽々だ。
オートマ機構は、3つのオートマモードと、左ハンドルスイッチか左ペダルで7速シフトできるマニュアルモードを選ぶことができ、使い方は基本的に電子制御CVT搭載の国産スクーターと同じだ。
ただ、それらよりも使い勝手が良く、モードによって特徴もはっきりしている。とくにマニュアルだと、ミドルクラスVツインの鼓動感を伴ったトルクと、トラスフレームらしい剛性感が伝わり、スポーツバイクのように楽しむことができる。
スポーツするためだけならともかく、街なかを通勤で使用する立場になったら、僕はスクーターよりもこれに乗りたいと思う。
丸型のヘッドライトは、上下2灯式のマルチリフレクター。フロントマスクもアプリリア伝統の美しさと斬新さを絶妙にマッチングしている。
停止時にギヤを入れて後輪ロックできないため、パーキングブレーキを設ける。レバーは左側にあり、写真はブレーキを掛けた状態。
実際の燃料タンクはシート下に設置されるため、燃料給油口もリヤシート下に設けられる。リヤシートはキー操作で開くことができる。
エンジンは、アプリリアで開発された水冷90度VツインSOHC4バルブ。ベルト駆動のCVT機構はエンジン左側に設置される。
右ハンドルの赤いスイッチで変速モードを変え、マニュアルモードで左側のボタンを押すとシフトアップ、引くとシフトダウンできる。
燃料タンク部は、フルフェイスヘルメットを収納できるトランクスペースになっている。携帯電話のポケットと充電用の12Vソケットも装備される。
S
PECIFICATIONS
●
エンジン
水冷V型2気筒OHC 4バルブ
●
排気量
839.3cc
●
圧縮比
10:1
●
最高出力
56Kw(76.1ps)/8000rpm
●
最大トルク
73Nm(7.45Kgm)/5000rpm
●
全長×全幅×全高
2080×800×1130mm
●
シート高
800mm
●
車両重量
---kg
●
燃料タンク
16L
●
タイヤサイズ
F120/70-17 R180/55-17
S
L750 Shiver
今春上陸予定 新車価格:未定
洗練された走りを見せつける
ヨーロピアンベーシック
ストリートファイターのようなエキサイティングな雰囲気が放たれるシヴァーだが、その走りはシンプルでフレンドリー。言ってみれば、街乗りバイクなのだ。しかし、電子制御スロットルバルブを始めとするモトGPマシンの技術が投入され,走りに画期的な効果をもたらせている。アクセルを開けると、Vツインの鼓動がじんわりと高まるがガンガンとくることはないし、エンストする不安感もない。しかも、コーナリング中のアクセルの開け閉めでもギクシャクすることもなく、スムーズだ。まるでバイクが体の一部になったような心地よさに浸れる1台なのだ。
S
PECIFICATIONS
●
エンジン
水冷V型2気筒DOHC 4バルブ
●
排気量
749.9cc
●
圧縮比
11:1
●
最高出力
69.9Kw(95ps)/9000rpm
●
最大トルク
80.9Nm(8.25Kgm)/7000rpm
●
全長×全幅×全高
2265×800×1135mm
●
シート高
810mm
●
車両重量
189kg
●
燃料タンク
15L
●
タイヤサイズ
F120/70-17 R180/55-17
2007-2008
松井 勉が予想する
アプリリアの動向
ATとのクロスオーバーは、今年のモーターサイクルシーンをどのようにアクセントをあたえるだろうか。一方の雄がホンダDN-01なら春に導入が予定されているこのマナが国内でどのような評価を受けるかが注目。アプリリアはそのほか、SL750シバーの導入を控えるほか、SMV750というモタード系ルックを持つモデルもすでにショーでお披露目している。他にも既存のスポーツバイクのラインと、スカラベオシリーズに代表されるハイホイールスクーターの熟成など、目の離せないブランドになっていることはたしかである。
文:和歌山利宏&編集部 写真:アプリリア
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