■メーカー・ブランドの歴史
MVアグスタは、イタリアのオートバイメーカーです。1907年、「アグスタ社」の名で創設しましたが、1945年、航空機の製造が禁止されたことによりモーターサイクル事業に参入しました。同年、MVアグスタから初のモーターサイクルとして製造された「MV98」は、以降数々のレースで勝利を飾り、「98”Sport”」や「98”Luxury”」へのモデルチェンジ、「125シリーズ」の製造へと発展します。
1950年代には、スポーツモデルやSOHCエンジン搭載の新設計マシンが注目を浴び、レースから得た技術採用の量産モデルでは数え切れないほどのファンを獲得しました。
1960年以降は、世界初となる3気筒、4気筒の4ストロークマシンで多くの勝利を収め、通算3,027回の優勝、37個のGPタイトルを獲得します。その後、厳しい財政危機を迎えたMVアグスタでしたが、1980年までモーターサイクルの販売が続けられた後、惜しくもモーターサイクルの生産終了を迎えました。
MVアグスタが見事復活を果たしたのは1992年、新エンジンの開発に注力し、1997年には世界を震撼させる名車「F4」が誕生しました。
■代表的な排気量とモデル
・F4(1,000cc)
・F3 675/800(675cc/800cc)
・BRUTALE 800/1000(800cc/1,000cc)
・RIVALE800(800cc)
・TURISMO VELOCE(800cc)
・STRADALE800(800cc)
■メーカーの特徴
「走る宝石」とも呼ばれるMVアグスタは、メーカーイメージカラーに鮮やかなレッドをあしらい、各モデルともスポーティーでアグレッシブなデザインとなっているのが特徴です。フラッグシップモデルでもあるF4シリーズには4シリンダー16バルブDOHCエンジンが搭載され、スーパースポーツマシンとして高いポテンシャルを誇ります。
展開されるラインナップにはMVアグスタの歴史と技術が詰め込まれ、今後も新たな開発に期待が高まっています。