■メーカー・ブランドの歴史
ジレラはイタリア・アルコレのオートバイメーカーで、1909年にジュゼッペ・ジレラが設立しました。オートバイの市販を世界で初めて行ったブランドでもあり、1935年には4気筒エンジンの権利をロンディネから買い取りました。以後、4ストロークのマシン製造を中心に1937年に170mphの最高速度を世界に周知させました。
第二次世界大戦終戦後にはロードレース世界選手権が開催され、500ccクラスのレースを圧倒しています。8年間に渡り6回の優勝を飾るなどして、オートバイレースでは世界的記録を実現させました。1957年にはオートバイメーカーの紳士協定に準じて、レース出場を終了させました。これにより自動車の販売台数が多くなりオートバイ販売の収益が下がっていたジレラは、経費削減を成功させながらオートバイメーカとして存続しました。その後1969年、ピアッジオに買収されたジレラは6つの自社ブランドに加わり、1990年代からレースに復帰するなどの実績を上げています。
■代表的な排気量とマシン・モデル
ジレラの代表的な排気量（マシン・モデル）は、50cc（ランナーSP50）、125cc（ランナーVX125 4T）、200cc（ランナーST200）、500cc（ネクサス500ie）、800cc（GP800ie）です。
■メーカーの特徴
ジレラは4気筒エンジンを中心にしたオートバイのラインナップが豊富で、マシンにはレースで培われた技術が多く搭載されています。
ピアッジオの傘下に加入して以降はスポーティーモデルに位置付けされ、2000年代はスポーツバイクの販売を発表したことでも知られています。
