
まこと
▼所有車種
-
- CBR250FOUR
足掛け2年の時間をかけて、やっとCBR250Fourが公道走行可能な状態となりました。
アッパーカウルも取り付け、徐々に理想形に近付きつつあります。
これからは細かい修正の繰り返しになりますが、応援よろしくお願いします?( 'ω' )?






みなさま、おはようございます😃
『CBR250F レストアへの道』
です😊
今回のお題は
『キャブのオーバーフローを直そう٩( 'ω' )و』
です👋🏻
キャブがオーバーフローする主な原因は
①フロートバルブの不良
②フロートバルブ当たり面への異物
③油面高さの不良
ほぼこの3点を潰せば直ります。
バラしたついでにキャブフロート室内の説明をいたしましょう😊
ざっくりではありますが、キャブセッティングの参考にもなるかと思います。
まず一枚目の写真。
キャブは4stも2stもフロート室内部の構造はほぼ同じです。
穴のもっとも小さいのがパイロットジェット。
これは主にアイドリングから2000rpm程の回転数時に機能します。
ただパイロットジェットは通常非分解なので取り外しは出来ません。
いくらアイドリング調整を行なってもアイドリングが安定しない、エンジンがストールすると言った場合はこのパイロットジェットが詰まってるか、昨日軽く触れたパイロットスクリューの巻き戻し量が合っていないかのいずれです。
故障診断の順序としては、先にパイロットスクリューの戻し量を確認してみて下さい。
この巻き戻し量は車種によって違います。
サービスマニュアルをご確認下さい。
パイロットスクリューの巻き戻し量が正しければ次はパイロットジェットの詰まりの確認です。
ただ穴が非常に小さいので仮に何かを穴に突っ込んで詰まりを取るのであれば『荷札に付いている針金』を使用するのが宜しいかと思います。
材質も柔らかく、径も細いのでパイロットジェットを痛めません。
次にスロージェット。
これは2000rpm〜6000rpmの間に機能します。
極低速から中速域の繋がりが悪い、加速時にギクシャクする、音の割に力が感じられないと言った場合、スロージェットを交換すると良いでしょう。
こちらはマイナスドライバーで交換が可能です。
で、長期保管車に良くあるのがこのスロージェットの詰まりです。
スロージェットですが、中心の穴はみなさん確認するのですが、見落としがちなのがキャブ本体内部に入っている部分の側方に開けられた小さな穴です。
この側方穴も詰まると吹け上がりに影響するので、スロージェットの詰まりを確認する際にはキャブ本体から外し先程の荷札の針金でほじくって見て下さい。
スロージェットを確認したら、次はメインジェットです。
これは5000rpm〜全開域で機能します。
ただこのメインジェット。
穴形が一番大きいので実はあまり詰まりません。
逆にこれが詰まるのであれば、原因は別にあるのでそちらを先に潰しましょう。
詰まるのはメインジェットがはまっているニードルジェットホルダー側面の穴です。
こちらもスロージェット同様見落としがちな部分ななで全開域での不調を感じるようであれば、ホルダーごと外し確認してみて下さい。
(キャブセッティングが合っている前提ですが)
各ジェット類の確認が終わったら、フロートバルブの点検です。
バルブ先端のゴム部品に劣化や亀裂、段付きがあるのであれば交換が必要です。
これは直しようがありません。
次に長期保管車に良くあるのがフロートバルブに付いているピンです。
(写真2、3)
ここは内部にスプリングが入っていて、押すと伸縮します。
長期保管車の場合、バルブ本体がアルミ材の為、内部で腐食しピンが伸縮しなくなっている場合があります。
出っ張ったまま固まった場合、アイドリングはするものの、アクセルを開けると失火したりと言った症状が出ます。
引っ込んだまま固まった場合はガソリンが止まらなくなりキャブからオーバーフローします。
引っ込んだまま固まった場合はほぼ交換しかありませんが、出っ張ったまま固まった場合はまだ復活出来る可能性があります。
ピンを傷つけない様に気をつけながらラジオペンチ等で掴みエンジンオイルをピンに塗る(あるいはオイルを入れた容器に沈めてから)掴んだピンを回してみて下さい。
中までオイルが浸透すればピンの動きが復活する事があります。
CRC556は使用不可。
バルブのゴム部品を犯します。
フロートバルブに問題が無ければ(問題が復旧したら)バルブシートを確認します。
走行中にガソリン不足で失火する場合、バルブシートに付いているストレーナーが詰まっている可能性があります。
バルブシートを外して先端のストレーナーを確認、洗浄してみて下さい。
極稀にガソリン添加剤とタンク内の水分が反応して出来た結晶が詰まっている事があります。
その場合はキャブクリーナーでつけ置き洗浄後パーツクリーナーで洗い流してみて下さい。
それでも詰まりが取れない場合は交換になります。
全ての確認が終わりましたら油面高さの確認です。
全ての部品を組み、キャブを垂直方向から約30度程傾けたらキャブの端面からフロートの端面までの高さ7mmがCBR250Fの指定油面高さです。
これは車種により違うので各サービスマニュアルを確認して下さい。
油面高さが違う場合、フロートのバルブ取り付け部の金属部品を曲げて高さ調整を行います。
一通りの確認が終わりましたら、フロートチャンバーを被せて完了です👋🏻
でわ(^O^)/"