
Return Rider
▼所有車種
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- ELIMINATOR 400 SE
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92年生まれのうちのエリミは「旧車」ではない
年代はさておき現代も価値があるかと聞かれたら「ビンテージバイク」などと呼べるシロモノでないのは確かだ
もちろん伝統的で格式高いワケでもないので、これまたエラそうに「クラッシックバイク」と呼ばれることなどあり得ない
ましてや、そもそも歴史的価値など皆無なのだから、この先100年過ぎようとも「アンティーク」などと呼ばれることもない
広義的には「レトロバイク」の一種ではあるかも知れないが、当時の懐かしい雰囲気を今なお感じさせるかと聞かれたら
その時代を代表したデザインではないのでこれまた少しニュアンスが違う、なので旧型エリミネーターを「一言」で言うなら
普通に「オールドバイク」である
ただ古いだけ………
還暦超えの自身に置き換えてみると身につまされる思いである、ただただ古いだけで何の取り柄もない俺もまた「オールドマン」である
この先もし俺があと100年生きようとも決して「レジェンド」などと呼ばれることはない(妖怪とは言われるかも知れんが)
先日のこと
点検のついでにエンジンオイル、ブレーキフルード、クーラントの交換を「いつものバイク屋さん」で見積もってもらった
そのバイク屋さんはコダワリが強くイイものしか使わない、エンジンオイルのブランドはかの有名な「Moty's」のみである
そんなこんなでいつもながらベラボウな額の見積もりを目にすることになる、「某大手バイク用品店」の2倍以上の価格だ
だがしかし俗に言うボッタクリとかではない、価格は正当だ
例え町の居酒屋さんであっても、そこに「ビンテージワイン」しか置いてなければそれなりの値段になるのは当然のことだ
ただ、俺もエリミもただ古いだけの「オールドなんちゃら」だ
今さら湾岸で最高速チャレンジをするワケでもない
鈴鹿の8耐で完走を目指しているワケでもない
恐らくは赤玉ワインとロマネコンティの違いすら分からん
ようするにオイルだろうがワインだろうが「超高級品」はエリミにも俺にも似合わない、バイクは普通に走ればそれでいい
てな思いが、きっと俺の顔に出てたんだろうな
社長が気を遣い「故障修理のお手伝いはコチラでするけど消耗品の交換は大手バイク用品店とかでもいいよ」と言ってくれた
恐らく品質は落ちるのだろうが、費用的に数万円の削減だ
後ろ髪を引かれながらも社長の言葉に乗っかる形で「水モノ」の交換は全て「某大手バイク用品店」にお願いすることにした
ただ、エリミは紛れもなく俺の愛車である
せめて「そこそこ」のモノくらいは用意してやりたいとは思う
今まで長い年月をひたすら走り続けてきたんだ、「超高級品」はムリだとしても「普通のちょい上」くらいのことはしてやってもいい
このご時世、多様性やらなんやらと言われている世の中だ
もし「ただ古い」と言うだけで虐げられたりでもしたら
それじゃあまりにもウカばれないだろ?
この俺が!
翌日
某大手バイク用品店の受付にエンジンオイル、ブレーキフルード、クーラントの「水モノ」の同時交換をお願いしに行った
もちろん一般的なモノより「ちょい上」のモノを選んでやった
すると店員さんは輝くような笑顔でこう言ったんだ
「当店では古いバイクの入庫はお断りしております」
え?



