バイクの書類をなくしたら?売却に必要な書類と紛失時の再発行方法
バイクを売る際は必要書類を用意しなければなりませんが、なかには車両登録時にもらっているはずの書類もあります。紛失したままではバイクの売却手続きができないだけでなく、運転できないものもあります。速やかに再発行の手続きを実施しましょう。
今回はバイクを売るために必要な書類や、その再発行方法について解説します。
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バイクを売る時に必要な書類
再発行の方法をチェックする前に、まずは売却時に必要となる書類を確認しましょう。
排気量にかかわらず用意する書類が、次の4つです。
続いて、排気量ごとやバイクを廃車しているか否かにより必要となる書類は以下のとおりです。
必要書類があれば、バイクの売却をスムーズに行なえます。
さらに、未成年の場合は「保護者の同意書」が必要で、名義が異なる場合は「委任状」を用意しましょう。
【全排気量共通】必要書類をなくした場合の再発行方法
自賠責保険証やナンバープレートを紛失した場合は、以下の方法で再発行します。
自賠責保険証
自賠責保険証は、バイクに乗る際に必ず加入しなければならない強制保険です。紛失したままでのバイク走行は違法のため、速やかに再発行しなくてはなりません。
必要書類等:自賠責保険証明書再発行申請書/本人確認書類(運転免許証など)/印鑑/委任状(代理人に頼む場合)
再発行場所:自賠責保険を申し込んだ保険会社の営業店窓口
再発行費用:無料
自賠責保険の加入手続きを、保険会社窓口ではなくバイクショップやコンビニエンスストアなどで行なった方もいるでしょう。その場合でもいずれかの保険会社に加入しているので、保険会社がわからない場合は、申し込みをしたショップに問い合わせてみましょう。
ナンバープレート
ナンバープレートはバイクの売却時の必要物の一つですが、なくても買い取ってくれるバイクショップ等がほとんどです。ナンバープレートがないケースには、すでに廃車済である場合や盗難などが考えられますが、次の書類などを提示することで売却できます。
【廃車済の場合】
125cc以下:廃車証明書
126cc~250cc:軽自動車届出済証返納確認書
251cc以上:自動車検査証返納証明書
【盗難の場合】
・届け出た警察署名
・受理番号
・届け出年月日
しかし、個人売買などでナンバープレートがある状態で売却したい場合もあるでしょう。ナンバープレートの再発行は排気量によって必要書類や手続き場所が異なります。
必要となる書類の多くは、手続き窓口またはホームページで取得可能です。なお、申し込みと受け取りの計2回窓口に行く必要があります。
盗難されたナンバープレートを再発行する場合は、警察へ盗難を届けた際の受理番号が必要です。ナンバープレート再発行にしろ、ないままでの売却にしろ、警察への盗難の届けは必須のため、速やかに実施しましょう。
・排気量125cc以下のバイク
必要書類等:廃車申告書兼標識返納書/標識交付申請書/標識交付証明書(ナンバー交付時に受領済み)/印鑑/本人確認書類
再発行場所:ナンバーが登録されている市町村の役場
再発行費用:市町村によって異なるが数百円程度
・排気量126cc~250ccのバイク
必要書類等:軽自動車届出済証記入申請書/手数料納付書/軽自動車税申告書/軽自動車届出済証(ナンバー交付時に受領済み)/自賠責保険証明書(有効期限内)/理由書/印鑑
再発行場所:ナンバーが登録されている管轄の陸運局
再発行費用:管轄の陸運局によって異なるが500円から1,000円程度
・排気量251cc以上のバイク
必要書類等:申請書/手数料納付書/軽自動車税申告書/車検証(ナンバー交付時に受領済み)/理由書/印鑑
再発行場所:ナンバーが登録されている管轄の陸運局
再発行費用:管轄の陸運局によって異なるが500円から1,000円程度
【排気量別】必要書類をなくした場合の再発行方法
排気量ごとに必要な書類は、以下の方法で再発行します。
125cc以下:標識交付証明書
必要書類等:印鑑/本人確認書類(運転免許証など)/委任状(代理人に頼む場合)
再発行場所:市区町村の役所
再発行費用:無料(別途数百円の弁済金が必要な自治体あり)
126cc~250cc:軽自動車届出済証
必要書類等:自賠責保険証/印鑑/本人確認書類(運転免許証など)/委任状(代理人に頼む場合)
再発行場所:運輸支局または自動車検査登録事務所
再発行費用:無料(運輸支局によって100円程度の書類代が必要な場合あり)
軽自動車届出済証の再発行は、運輸支局内で「軽自動車届出済証交付申請書」と「軽自動車届出済証紛失届」を記載して提出します。
251cc以上:自動車検査証
必要書類等:印鑑/理由書/委任状(代理人に頼む場合)
再発行場所:運輸支局または自動車検査登録事務所
再発行費用:350円(印紙代)
車検証の再発行は、運輸支局内で「車検証再発行申請書」への記載と350円分の印紙をはった「手数料納付書」を用意しましょう。
書類の再発行にかかる注意点
すでに廃車済のバイクについて必要書類を紛失してしまった場合など、書類の再発行にかかる注意点を紹介します。
廃車証明書を紛失してしまった場合
廃車済のバイクを売却する場合、廃車済であることを証明する書類が必要です。また、使用中のバイクを個人売買で売る場合は、一時抹消登録(廃車)してから引き渡すのが一般的です。
抹消登録は管轄の市区町村や運輸支局で行ない、排気量によって次のような書類が交付されます。
売却にあたっては上記の書類が必要となるため適切な管理、保管が必要です。紛失してしまった場合は手続きした市区町村や運輸支局に再発行を依頼しましょう。
ただし、251cc以上のバイク廃車時に交付される自動車検査証返納証明書は再発行できないため、十分に注意してください。再登録手続きをすることになるため、軽自動車検査協会に相談しましょう。また、廃車証明書や軽自動車届出済証返納証明書についても5年以上経過している場合は再発行できない場合があります。
費用はかかりますが、書類起こしを専門に行なっている業者に依頼するという方法もあります。
盗難車だった場合は登録ができない
売却したバイクはそのあと、バイクショップなどで再登録の手続きをしますが、その際に盗難車かどうかあらためてチェックされます。自身は正当な手続きで入手していたバイクでも、盗難車だと判明した場合には登録ができず、当然ながら公道を走ることはできません。
売却に必要な書類の再発行ができない場合、書類起こしという方法で必要書類を用意する手もありますが、盗難車についての書類起こしは違法になる可能性があり、専門業者であってもできません。盗難車である懸念が発生した場合は、すぐに警察署で盗難届の有無がないか確認し、警察の指示に従いましょう。
まとめ
バイクの売却時には、共通して必要となる書類のほかに排気量ごとに異なる書類が必要です。再発行の手続きをする場合は排気量によって手続き場所が異なるため注意しましょう。登録時、または廃車時に交付された書類も売却時に必要となるため、厳重に管理することが大切です。
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本記事は、2024年8月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。