ホンダ X-ADVの特長と買取相場の傾向
ホンダ X-ADVは、2017年に登場したアドベンチャーバイクで、都会的なセンスの良さとタフなルックスを兼ね備えたデザインが特徴です。スクーターのようなスタイルでありながらオフロード走行もこなし、従来のバイクの常識を覆しました。日常の通勤から週末のロングツーリングまで一台で幅広くこなせる懐の深さが、多くのライダーを惹きつけています。
排気量は745cc、水冷4ストロークOHC4バルブ直列2気筒のエンジンを搭載。シート高は790mm、車両重量は237kgで、専用設計のパーツも多く採用されています。軽量かつ剛性の高いアルミスイングアームはストロークが長く、荒れた路面でも安定して走れる設計です。
ホンダ X-ADVの買取相場は、24.9万円〜124.8 万円(2025年9月19日時点)となっています。ただし、車体の状態や走行距離、年式などの条件によって実際の査定価格は大きく変動します。
ホンダ X-ADVを高額査定につなげるコツ
バイクの査定額は、年式やボディカラー、デザイン、グレードなど、さまざまな要素によって左右されます。ここからは、ホンダ X-ADVの売却で高額査定をねらうためのポイントを紹介します。
ポイント1:年式
2021年にX-ADVはフルモデルチェンジを実施し、フレームの軽量化や排出ガス規制への適合、アクセル操作を電気信号で伝えるライドバイワイヤの採用などを行ないました。2018年や2025年にもマイナーチェンジが行なわれているため、チェックしておくとよいでしょう。
一般的に、年式が新しいバイクほど高値で買い取ってもらえる傾向にあります。新しいモデルは機能面が向上しており、車体の状態も良好な場合が多いためです。また、メーカー保証が残っていれば査定にプラスに働きます。
ただし、年式だけでなく、車体の状態や走行距離も重要材料です。たとえ新しい年式であっても、状態が悪ければ査定価格は下がる可能性があります。逆に、年式がやや古くても屋内保管でコンディションが良好、かつ整備履歴が整っている場合は高評価につながるケースも多いでしょう。
ポイント2:ボディカラー
X-ADVの2025年モデルでは、以下の3つのボディカラーがラインナップされています。
- マットディープマッドグレー
- パールグレアホワイト
- マットゴールドフィンチイエロー
X-ADVのこれまでのモデルでも、多彩なカラーが発売されてきました。
例えば、リリース当時の「デジタルシルバーメタリック」や「ヴィクトリーレッド」、2018年モデルの「キャンディークロモスフィアレッド」、2019年モデルの「マットアーマードグリーンメタリック」などが挙げられます。
人気のカラーは高額査定につながりやすいため、愛車のカラーの需要を確認しましょう。
ポイント3:外装
2021年のフルモデルチェンジでは、X-ADVのフレームやシートが再設計され、足つき性が向上しました。さらに、2025年のマイナーチェンジでは、フェアリングやヘッドライトのデザインが変更され、よりスマートな印象に進化しています。
バイクの買取では、外装の状態が良好なほど査定額も高くなる傾向があります。高額査定を狙うには、外装の傷を防ぎ、丁寧に清掃しておくことが大切です。日頃からカバーの装着や保管場所の工夫でダメージを抑えるようにしましょう。
ポイント4:グレード
X-ADVは単一モデルでグレードの区分はありませんが、年式によってはモデルチェンジを行なっており、スペックが変更されています。
例えば、2018年モデルでは「トルクコントロールシステム」と「Gスイッチ」が新たに搭載され、オフロード走行をより楽しめるようになりました。トルクコントロールシステムは後輪がスリップした際に駆動力を抑制する機能で、Gスイッチはスロットル操作による駆動力の変化をダイレクトに後輪へ伝える仕組みです。
X-ADVに限らず、新しいモデルほどバイクの買取相場は高くなる傾向にあります。X-ADVを高値で売却するためには、売却を決めたらできるだけ早く行動することが大切です。
ホンダ X-ADVを高く買い取ってもらうための注意点
いくつかのポイントに気を付けるだけで、ホンダ X-ADVの買取価格をアップさせることが可能です。ここからは、X-ADVを高値で売却するための注意点を紹介します。
年式・モデルを正確に伝える
年式・モデルによって排出ガス規制への対応状況や細かい装備などが異なり、査定額も変わってきます。
ホンダの場合、モデルや年式はカラーラベルに記載された機種コードで判別できます。機種コードの末尾にある英数字がモデル年式を示しているため、査定前に確認しておきましょう。
定期的な整備をする
バイクは定期的に整備して良好な状態を保つことで、長く乗れるだけでなく、査定時にも高評価につながりやすくなります。こまめなメンテナンスを心がけましょう。
バイクの定期整備では、点検やオイル交換、消耗品交換などを行ないます。特に、オイルフィルターやプラグ、タイヤ、ブレーキパッドといった部品は、定期的な交換が必要です。交換のタイミングはバイクの種類や走行状況によっても異なるため、交換の必要性を見極める意味でも定期点検が必要です。
また、整備記録の有無も査定額に影響します。法定点検などを受けた際の点検整備記録簿や領収書は大事に保管しておき、査定の際に提出できるようにしておきましょう。
純正パーツを残しておく
バイクを自分好みにカスタマイズする場合は、純正パーツを残しておくことをおすすめします。カスタムパーツの多くは社外品で、市場では純正パーツを使ったノーマル仕様車のほうが需要が高いためです。
そのため、カスタム仕様のX-ADVを売却する場合は、純正パーツを一緒にそろえて査定に出すと高評価につながりやすくなります。純正パーツを取り外す場合は、必ず大切に保管しておきましょう。