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初めてバイクを査定に出す際に、事前にどの程度メンテナンスを行なうべきか、気になっている方もいるかもしれません。
メンテナンスには時間や費用がかかりますが、せっかくメンテナンスしたのに査定額は思っていたより上がらない場合もあります。
今回は、バイクの査定前に洗車は必要かどうかについて解説するとともに、手軽にできる洗車方法や洗車で特に注意したいポイントなども紹介します。
これから査定に出すことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
バイクを査定に出すなら洗車するべき!その理由は?
結論からいうと、バイクを査定に出すなら事前に洗車はしたほうがよいでしょう。
査定前の洗車の有無では、それほど査定額に大きな差は出ません。「じゃあ余計な時間はかけないほうが良いのでは……?」と考える方がいるかもしれませんが、事前の洗車により、査定する人にきちんとメンテナンスがされていたという印象を与えられます。
また、汚れがひどい場合、傷やへこみ、劣化具合などを正確に見分けるのが難しく、正しく査定してもらえない可能性もあります。きちんと査定してもらうためにも、事前にしっかりと洗車することが重要です。
査定前のバイクを洗車する手順

それでは、実際の洗車の手順を確認していきます。普段から定期的に洗車している方も、あらためて確認してみましょう。
なお、洗車する際は、曇りの日や直射日光を避けられる場所で作業するのがおすすめです。日の当たる場所だと水や洗剤の水分がすぐに蒸発してしまい、せっかくきれいにしたのに、シミになってしまうからです。
正確に査定してもらうためにも、丁寧に洗車しましょう。
洗剤はバイク用シャンプーがおすすめ
洗車の作業に入る前に、おすすめの洗剤について説明します。バイクを洗車する際に、食器用の中性洗剤を使っている人もいるかもしれません。しかし、食器用洗剤は泡切れが悪かったり、オレンジ成分配合のものを使い続けると、ゴムパーツを劣化させてしまったりする恐れがあります。そのため、やはりバイク専用の洗剤を使用するのがおすすめです。
また、汚れがひどい場合やオイル汚れが気になる場合は、弱アルカリ性の洗剤が効果的です。ボトル裏の成分表を見ると中性かアルカリ性かが書いてあるので、購入の際にチェックしてみてください。
浸水防止の養生をする
ここからは、実際の洗車作業に入ります。まずはメインキーの鍵穴、スイッチボックス、マフラーエンドなど水が入ったら困る場所をテープなどで保護します。
バイクは雨に濡れても平気な乗り物ですが、万が一の浸水を防ぐためにも、テープを貼っておきましょう。特に鍵穴は、内部がサビるとキーを回せなくなってしまうので、保護しておくのがおすすめです。
マスキングテープや養生テープは、はがしたときに跡が残りにくくおすすめです。
車体全体に水をかける
養生が終わったら車体に水をかけて車体を濡らし、ホコリや泥を大まかに流していきます。電装部品を守るためにも、水は車体の上から下、前から後ろに向かってかけましょう。
また、汚れが落ちないからといって、高圧洗浄機を使う必要はありません。水洗いの目的は、汚れを大まかに落とすことです。高圧の水が配線や電装部品に侵入すると、ショートや故障の原因になる恐れがあるためです。
スポンジで優しくこする
車体全体に水をかけたら、スポンジを使って優しく、上から下、前から後ろに向かって洗っていきます。洗剤はバケツなどを使ってよく泡立ててから使いましょう。
希釈が必要な洗剤の場合は、泡立てるときにしっかりと水で希釈します。ただ、スポンジに直接洗剤を垂らして水を含ませるのは、あまりおすすめしません。原液が車体に付くと車体を傷める原因になったり、スポンジで直接車体をこすって傷を作ってしまったりするためです。
せっかくきれいにしているので、新しく傷を作ってしまうのは避けたいところです。しっかり泡立った洗剤を使えば、強い力でこすらなくても汚れを浮かせられ、洗い傷の防止にもなります。
仕上げにタイヤもきれいにしておくと、車体全体が引き締まってかっこ良く見えます。
水でよく流す
車体全体を洗い終わったら、きれいな水をかけて十分にすすぎます。
洗剤の泡が残っていると、変色やシミの原因になるので、すすぎ残しがないように全体に丁寧に水をかけていきましょう。シャワーヘッドなどを使うと、水を広範囲にかけられます。
すすぐ際にも、電装部品を守るように上から下、前から後ろに向かって水をかけましょう。
水気をふき取る
洗剤をしっかり落としたら、水気をふき取ります。水滴が残っていると、乾いたときに水道水に含まれるカルキやミネラル分が白く残ってしまいます。
タオルや使い古しのTシャツなどでも構いませんが、「拭きスジ」という水の跡が残りやすく、あまりおすすめはしません。ホームセンターや100円ショップでも手に入りやすい、マイクロファイバークロスなどの吸水性の高いものを使うとよいでしょう。
コーティング剤やワックスで仕上げる
最後に、コーティング剤やワックスで仕上げます。必ず必要な作業ではありませんが、ツヤが出るため、バイクがよりきれいに見えます。スプレータイプのものやクリームタイプ、固形タイプのものなど種類もさまざまなので、自分の好みで選ぶとよいでしょう。
カバーをかける場合は、洗車後すぐではなく少し時間をおいて、車体に残った湿気を飛ばしてからにしてください。すぐにかけてしまうと、車体にサビが発生してしまう恐れがあります。
査定前のバイク洗車時に押さえておきたいポイント4つ
ここからは、査定前の洗浄時に特に注意しておきたいポイントを4つ紹介します。
作業前に確認しておきましょう。
新しい傷が付かないように注意する
査定前のメンテナンスで最も大切なのが、新しい傷を作ってしまわないようにすることです。小さいとはいえ傷があると、やはり査定の減額対象になる可能性があります。
普段からメンテナンスに慣れている方は、洗車のついでにコンパウンドなどの研磨剤を使って、小さい傷は目立たなくしておきましょう。あまり慣れていない場合は、余計に傷を大きくしてしまいかねないので、無理な修理は避けるようにします。
また、汚れがひどいからといって強くこするのも傷を作ってしまう原因になるため、丁寧に優しく洗車するようにします。
ステッカーはできるだけはがしておく
バイクにステッカーをたくさん貼っている場合、査定前にできるだけはがしておきましょう。洗車のついでに車体をチェックし、ステッカーの有無を確認しておくのがおすすめです。
ステッカーをはがす際にも、なるべく傷が付かないよう注意しながら行なってください。
社外パーツは無理に外す必要はなし
バイクに社外パーツを付けている場合は、無理に外す必要はありません。もちろん自分で外せそうな場合は別ですが、一人では難しい場合や破損しそうなときはそのままにして査定に出しましょう。
バイクの買取市場では、ノーマルバイクのほうが需要があるため、査定額も高くなる傾向です。純正パーツがないと評価が大きく下がる可能性もあるので、カスタムしてある場合は純正パーツも一緒に査定に出すとよいでしょう。
修理やメンテナンスにコストをかけすぎない
最初に述べたとおり、洗車によって査定額が大きく上がるわけではありません。また、お金と時間をかけて大きな傷を修理しても、それに見合った査定額にならないこともあります。
自分で修理する場合は、もともとあった傷をさらに大きくしてしまう恐れもあるので、洗車程度にとどめておきましょう。
まとめ
洗車により、査定額が大きく上がることはほとんどありません。しかし正確に査定してもらうためにも、きちんと事前にメンテナンスしておくことが大切です。
また、洗車の際には、新しい傷が付かないように丁寧に作業を進めていくのがポイントです。これまでの感謝の気持ちを込めて、優しく洗いましょう。
これからバイクの査定を検討している方は、今回の記事を参考にしながら売却前の最後のメンテナンスを行なってください。
本記事は、2023年9月27日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。