維持費が安く、通勤や通学、ちょっとしたお買い物など、
小さな車体を生かした機動性には目を見張るものがあります。
そうした特長から、昔から出前や配達用のバイクとしても重宝されています。
特に宅配ピザの業界では、ホンダのジャイロシリーズやヤマハギアなど重い荷物に対応した車両を使っていました。
そんな中、ホンダのEV-neoをピザ配達に導入したお店があると聞き、早速お邪魔してきました。
やって来たのは、横浜市緑区にある「ピザハット鴨居店」です。
ピザの焼ける香ばしい香りが漂うお店の前には、ピザハットカラーにペイントされ、大きなリアボックスを装着した
EV-neoがズラりと8台も並んでいます。元々、法人向けのリース専用として発売されたホンダEV-neoですが、
これだけの台数が整然と並んでいる風景は圧巻です。
さて、実際に使っているスタッフさんはEVをどう感じているんでしょう? 早速店長の坂本さんに伺ってみます。
独特の音で静かに配達へ出かけるEV-neo。EVならではの『出だしの力強さ』にはスタッフ全員満足しているようです。
忙しい時には、8台の車両が絶えず行き来するとのことで、戻ってきた車両はすぐに充電を開始。車体前方の箱が充電器です。
このスイッチは、歩行者に向けて車両が近づいたことを知らせる音響装置で、まさにEVならではの装備。音はモーター音に近い感じでした。
グリップヒーターも装備。これからの季節には必需品!
ノーマルのEV-neoをベースに風防やナックルガード、ピザ配達用のケースを装備。ボディパネルは鮮やかなピザハット・レッド
車体左側のカバーを開けると、充電プラグが現れます。これまで見てきた他のEVのプラグとは全く違う形状をしています。
200Vに対応したEV-neoの専用急速充電器は、30分でフル充電できるという優れもの。持ってみると想像以上に軽く、持ち運びも簡単です。
ピザハット鴨居店の充電設備では、パナソニック製の電源ターミナルを使用して、200V電源を4台の充電器へ分配しています。
EV-neoは出だしから力強いですね。配達スタッフもパワーに関して不満は出てませんし、みんな上手に乗ってますよ。慣れない頃に出先でバッテリー切れを起こして押して帰ったスタッフもいますが(笑)、きちんと充電状況を把握しておけば問題なし。現在は、常に満充電の車両を1~2台設けるようにしています。8台をうまく回すにはこうしたマネジメントがとても大事ですね。