2020/02/21 19:30:20 更新KDX125SR エンジンレストアカワサキ KDX125SR
納車前に各部メンテいたします。
エンジンまわりは素手でさわれないほど汚れています。
オイルシール、ホースなどゴムパーツは交換されていなければ年代的に必ず劣化しています。2サイクルエンジンではエンジン内部のシールは非常に重要な役割があります。外からは確認できないので、ここのシールが交換されているかどうかは購入前に確認しておくポイントです。
排気デバイスのおかげでパワーアップしてます。ノーメンテ、不調のままで乗り続ければ壊れ、当然性能はかなりダウンしてしまいます。
カーボンで固着した排気バルブ等の部品の洗浄は簡単ではありません。掃除の仕方も手を抜けば、それなりにしかなりません。
整備の基本は掃除です。
できるだけ消耗部品を交換します。原価のことばかり考えると妥協になり、決していいものは出来ません。
費やした労力は外からは見えませんが、結果が伴えば評価につながります。それが活力です。
見えないところ程、重要な意味がある場合が多く、外側より内側に手をかけるべきだと当店は思っています。外側はお客様でも手が届くところで、洗車や磨くことはバイクの楽しみの一つでもあります。バイクの販売価格が決まっている場合、プロがコストをかけるべきところは内部か側かは考え方それぞれです。2サイクルの場合は実力を発揮してナンボと思ういますので。
2サイクル車のメンテ後は効果覿面です。
前後のタイヤ、スポークも交換致しました。
フォークもOHしました。古いバイク全般にいえることですが、エンジンだけではないのです。
古い2サイクル車のメンテナンスは非常に手間暇かかるものですが、完成した車両はその苦労を吹き飛ばすほどに仕上がります。仕上げるにはコストがかかります。しかし、メンテされた車両でなければ本当の意味で2サイクルを楽しむことはできません。