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パーシャル状態(パーシャルスロットル)とは?

バイクのライディングテクニックの知識を深めていると、パーシャルスロットルというアクセルワークに関する単語を目にする機会がありますが、その名称からは具体的なテクニックが連想しにくいかもしれません。

ここでは、パーシャルスロットルの概要や活用方法、練習方法を解説します。

パーシャルスロットルとは

パーシャルと聞くと「半冷凍」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、バイク走行におけるパーシャルとはアクセルを開けたまま固定・維持するアクセルワークテクニックを指します。

アクセルを開けたまま維持するというのは、言い換えれば「一定の速度を保つ状態」とも言えますが、様々な路面の形状・環境によってはパーシャルスロットルで必ずしも速度を一定に保てるという保証はありません。

パーシャルスロットルを活用する主な目的は、「アクセルを開けた状態では安定性が増す」という二輪車の特性を活かしたコーナリング走行です。コーナリングではわずかな荷重移動やアクセルの微調整、失速具合によってバイクの安定性が大きく左右されます。そのような状況でパーシャルスロットルを意識出来ると、複雑なアクセルワークなしでも安定性・コーナー通過速度を維持したコーナリングを実現出来ます。

パーシャルスロットルとは

慣れるとスムーズなコーナリングが可能に

コーナリングが苦手という方の多くが、コーナー全体を通して無理なアクセルワークやブレーキングを行っている傾向があります。コーナーでは、一般的に進入前の十分な減速やライン取り荷重移動等、押さえておくべきテクニックが多くありますが、それらを意識しすぎて無理な操作を行えば、当然バイクの挙動は乱れ、たちまち不安定な状態へと陥ってしまいます。

そのようなことから、パーシャルスロットルはコーナーをスムーズかつ素早く通過するためのテクニックの1つと言えます。一般的な、減速を伴うコーナリングテクニックに比べると、パーシャルスロットルを活用した状態では速度と安定性を保ちやすいので、「疾走感溢れる峠道走行を楽しみたい!」という方にもおすすめです。

パーシャルスロットルの練習方法

日頃の走行でパーシャルスロットルを練習するには、コーナリングや直線道で「とにかくアクセルを一定の位置で固定しながら走行する」という走行感覚を意識するのみです。

この時、アクセルの開け方や速度のみに着目するのでなく、「ギアを何速に入れていても一定のエンジン回転数を維持する」という点に着目出来ると、より精度の高いパーシャルスロットルを習得出来ます。また、速度やエンジン回転数に応じて車体にどのような重力・遠心力がかかっているか意識すれば、異なる走行環境でもパーシャルスロットルをするべき速度帯や適切なエンジン回転数を見極めやすくなるのでおすすめです。

まとめ

パーシャルスロットルは最もバイクが安定する速度とエンジン回転数を、効率良く維持出来るアクセルワークテクニックです。パーシャルスロットルの特性や活用シーンを理解して、練習を重ねてみましょう。

本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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