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今後どうなる?バイクの騒音規制の歴史や現状について

バイクに対するこだわりを持つライダーは数多くいます。その中で、マフラーのカスタムに力を入れている方やエンジンの音を轟かせて走りたいと考える方もいるかもしれません。

ただし、マフラー音は騒音と受け取られることもあり、マフラーの騒音対策に関する新基準も生まれています。過去から現在に至るまでの騒音規制の歴史や現状について紹介します。

二輪業界を揺るがした「騒音規制の法改正」

マフラー とは、バイクが動力を得るためのプロセス(吸気⇒圧縮⇒爆発⇒排気)の最終工程である排気をスムーズにする役目を司る装置です。燃焼されたガスを排出すると同時に、排気音をミュート(消音)するための装置でもあります。地域によっては二輪車による騒音被害も出ており、改造車の規制だけでなく、流通している一般車両に対する騒音規制がなされるようになりました。

2006年末から法改正に関する動きが始まり、騒音規制に関する法改正案が発表されました。

二輪業界では、逆輸入バイクや外国で生産されるバイクが日本の安全基準に届かず、日本国内で販売出来なくなる等の危機が訪れました。ただし、その生産国での排ガスや騒音基準は満たした安全なバイク です。

こうした不均衡を取り除くために、2006年に持ち上がった法改正案は見送られ、2008年6月の新法改正案や2010年の「加速時騒音規制」が施行される等、現在へ繋がる法改正が重ねられることになりました。

二輪業界を揺るがした「騒音規制の法改正」

新法によって変わる新車バイクの騒音基準

2016年4月に施行された法律では、同年10月1日以降に生産されるバイクとマフラーパーツに対して、世界基準に則った新基準が適用されています。そのため新規登録のバイクは新基準を満たしていなければ登録することが出来なくなりました。

それ以前に生産されるバイクの場合、マフラーは、性能等を確認済みの物を装着することが義務付けられています。

騒音に関しても、「加速時騒音規制」で新車に定められた騒音規制値よりも厳しいものとなっており、業界の技術向上や対策が求められるようになりました。

リプレイスマフラーはどうなの?

もちろん、技術の向上によって新車バイクは排気音もスマートになっています。2010年から続く法改正に関しては、違法改造を厳しく規制することがメインとなっているようです。

特に外観を良く見せるためのカスタマイズパーツ、いわゆるリプレイス(社外品)マフラーは、適合認証品しか販売出来ないことになっています。2016年10月1日以降に生産されるバイクに対しては、バッフルが取り外せる構造になっている物は販売することも装着することも出来ません。

車検が必要なバイクに関しては、「マフラー加速騒音規制適合車」であることが記載されます。リプレイスマフラーでも適合品を使用すれば問題ありませんが、適合していない物を装着していれば、車検は通りませんし、不法改造車として違反となります。

まとめ

現在の騒音規制対象バイクとそれ以前に生産されたバイクとでは、若干新規制に対する取扱いが異なります。特にカスタマイズやレストアを行っている方が車検を受ける際には、販売店に相談して車検が通るかどうかを確認してもらうことをおすすめします。

本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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