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オフロードコースを走るモトクロスレースの魅力と特徴

バイクを用いて速度やタイムを競うオートバイ競技には多くの種類がありますが、中でも白熱したスリル満点のレースとなるのがモトクロスレースです。ここでは、熱狂的なファンが存在するモトクロスレースの概要や歴史を解説します。

モトクロスレースとは

数あるオートバイ競技の1つであるモトクロスレースは、未舗装の屋外オフロードコースに斜面や丘陵地を設けたモトクロス専用コースを走行し、タイムを競うレースです。

モトクロス専用コースには複雑な地形に加えて、ジャンピングスポットが用意されているため、レースでは専門的なライディングテクニックが必要とされます。また、天候に左右されやすい路面環境に合わせた状況判断、激しいアクションに適した服装での参加等も、モトクロスレースの特徴です。

スタートでは何十台もの出場車両が横一列に並んだ状態から走り出すため、他のオートバイ競技にはない圧巻のスタート場面を見ることも出来ます。

モトクロスレースとは

モトクロスレースの歴史

日本のモトクロスレースの歴史をさかのぼると、第二次世界大戦後、日本に駐留した連合国軍人が駐留基地内で始めたバイクレースが起源になっていることがわかります。当時のバイクレースは連合国軍人の娯楽として基地内で流行していましたが、日本人レーサーも出場する等、知名度は次第に広がっていきます。

このレースは、現代のモトクロスレース同様にスタート地点から横一列に並んだバイクが一斉に走り出すというルールで行われ、そのスタイルから「緊急発進」の意味を持つ「スクランブル」にちなんで「スクランブルレース」と呼ばれました。

後の1959年、埼玉県朝霞市では日本初の「第1回スクランブルレース」が開催され、この競技に用いられた競技車両は「スクランブラー」と呼ばれています。その後、スクランブルレースを皮切りに同年大阪府信太山で開催された「全日本モトクロス」では、競技車両として今尚親しまれるモトクロッサーが登場しました。

全日本モトクロス選手権について知ろう

国内で開催される大規模な大会として、全日本モトクロス選手権が挙げられます。この大会では冬期以外の3シーズンをかけてその年の国内最高峰モトクロスレーサーを決定します。

レースにはモトクロッサーごとに異なる4つの階級分けがあり、国際A級のIA1、IA2、国際B級のIBオープン、レディースがあります。階級は主に国際ライセンスの有無やモトクロッサーの排気量によって分けられ、各大会で獲得したポイント数の合算によってその年のチャンピオンが決められます。

モトクロス初心者に必要な装備

モトクロスを始める場合、まずは以下を装備しましょう。

ヘルメット

通常のフルフェイスではなく、モトクロス(オフロード)専用のヘルメットがあります。モトクロス専用ヘルメットは、野球帽のようにツバがついており、通常より目の周りがガードしやすくなっています。モトクロス専用のヘルメットは、大きく以下の2種類に分けられます。

  • シールド付き
  • ゴーグル装着タイプ

どちらを使うかは好みによりますが、シールド付きの方が、ゴーグルが要らない分費用を抑えられる可能性があるでしょう。将来的にレースに出ることを考えている場合は、以下のポイントを押さえてヘルメットを選ぶのがおすすめです。

  • MFJ認証
  • 軽い

大きなレースになると、MFJ認証があるヘルメットを持っていないと出場できません。また、できるだけ軽い方が疲労軽減などの効果も期待できるため、パフォーマンスを向上してくれるでしょう。

ブーツ

プロでも重要といわれる装備がブーツです。モトクロスは、常に以下のリスクがあるスポーツであるため、足の保護は必須になります。

  • バイクの転倒
  • 木々や岩、飛び石によるけが
  • 悪路から受ける衝撃など

バイクで山道やオフロードを走行中、または転倒時に足をひねったり、木々や岩などにぶつかって大きなけがをしたりする可能性があるでしょう。また、最悪の場合は、バイクに足を巻き込まれてしまうことも少なくありません。分厚いブーツは、バイクの熱や衝撃から身を守ってくれる役割があります。他にも、悪路を走っているときの揺れや、障害物にぶつかった場合の大きな衝撃からも足を守ってくれるでしょう。

膝プロテクター

ブーツ同様、足を守るために必要な装備品です。膝プロテクターには3つの種類があります。

  • ニーパッド
  • ストッパー付きニーガード
  • ニーブレース

オフロードコースを走ると衝撃が強いため、足が曲がってはいけない方向に力がかかることも多いです。ストッパー付きニーガードやニーブレースは、足を強い衝撃からガードしてくれる役割があります。しかし、初心者で費用を抑えたい場合は、ニーパッドを購入しても良いでしょう。本格的にオフロードコースの走行を考えているライダーは、ストッパー付きニーガードの購入をおすすめします。

モトクロス初心者のための練習方法

モトクロスは専用コースを走るのにもテクニックがいります。コースで練習する機会があれば、以下を重点的に行いましょう。

  • バンク
  • スタンディング

アスファルトでの走行と違い、路面状況が悪いオフロードでは、バンクの感覚を覚えなければうまくカーブを曲がれません。そして、悪路からの衝撃が強いため、スタンディングを活用して衝撃を抑制させなければ、長時間走りきることが難しくなります。できるだけオフロードコースを走ることで路面に慣れることはできますが、毎日のようにコースに出るのは厳しいため、日常的にできる初心者の練習方法を1つご紹介しておきましょう。

8の字走行

一方向の8の字ではなく、左右どちらからでもゆっくりと8の字走行できるようになることで上達が早まります。また、スタンディングで8の字を行うことで、オフロードを走行するのに重要なスキルが身に付くでしょう。

まとめ

スリリングで激しいレースが繰り広げられるモトクロスレースは、女性専用の階級が設けられるほど、年齢性別を問わず親しまれているオートバイ競技です。モトクロスレースに興味を持たれた方は、この機会に参加を検討してみてはいかがでしょうか。

本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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