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バイクの変速方式、ロータリー式とリターン式の違い

オートマが主流となる車と違い、バイクでは長年ミッション車が愛され続けています。オートマ車は運転操作が楽である反面、ミッションは、マシンに負荷をかけずにより効率的にパワーを発揮出来る点で優れています。

ここでは、ロータリー式・リターン式という異なる変速方式について、メリット・デメリットを交えて解説します。

バイクの変速方式とは

バイクのミッションはギア、ギア変速とも呼ばれ、その変速方式はロータリー式とリターン式の2つに分かれています。通常、バイクのギアにはN(ニュートラル)1速、2速、3速、4速、5速、6速、の7つがあり、走行時はエンジン回転数やマシンにかかる負荷を考慮しながら最適なギアへとシフトチェンジします。

この時、ギアがどういった順序でシフトしていくかは変速方式によって異なり、ロータリー式・リターン式それぞれの変速方式は以下のようになります。

【ロータリー式】
N→1速→2速→3速→N(に戻る)

【リターン式】
1速→N→2速→3速→4速→5速→6速

上記の順序を見てもわかるように、ロータリー式の変速方式を持つバイクではニュートラルから始まりニュートラルへ戻ってくるようなシフトチェンジが可能です。一方、リターン式では、1速〜6速の間を行き来するようなシフトチェンジを行う必要があります。

バイクの変速方式とは

変速方式の違いによるメリット・デメリット

ロータリー式ミッションは、一般的にシフトアップを繰り返していった際に効率良く走行出来ることを目的とした車種に搭載されている傾向があります。たとえば、高速ギアで速度を保っていても頻繁に一時停止を繰り返すような走行環境では、4速から1度のアクションでニュートラルに入れられる点が大きなメリットと言えます。

ただし、エンジン回転数を無視した無理なシフトアップはエンストを起こしやすく、マシンに高負荷をかけてしまう点がデメリットと言えます。

リターン式ミッションは、125cc以上のバイクに高頻度で採用される、主流の変速方式です。走行時は速度やエンジン回転数に合わせて段階を踏んだシフトチェンジを行うため、エンジンやミッションに負荷をかけにくく、感覚的なシフトワークが出来る点が大きなメリットです。

しかし、発進・停止を頻繁に繰り返すような走行シーンでは、チェンジペダル操作のアクションが多く、疲労や煩わしさを感じやすい点がデメリットと言えます。

ロータリー式ミッションが活躍出来る走行シーン

ロータリー式ミッションと聞くと、数あるバイクの中では少数派に感じる方も多いかもしれませんが、実はロータリー式ミッションを搭載したバイクは身近な場所で多く活躍しています。

たとえば、発進・停止を繰り返すフードデリバリーや新聞配達等のシーンでは、効率良く業務をこなせるように多くの会社がロータリー式ミッション車のカブ(ホンダ)を採用しています。

また、信号が多い市街地や駅周辺を走行するシーンにおいても、最低限のシフトチェンジでスムーズな走り出し・停止が出来るため、ルートや用途によってはロータリー式ミッションを搭載したバイクを選ぶライダーもいます。

まとめ

異なる変速方式を持つバイクでは、走行時のシフトワークはもちろん、エンジン回転数の管理意識が大きく異なります。ロータリー式とリターン式の違いや特性を理解して、バイク選びに役立てましょう。

本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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