増し締めでバイクのボルトやナットの緩みを解消!必要な工具や実践方法
バイクに乗っていると、走行時の振動などで知らない間に各部のボルトやナット類が緩んでしまう場合があります。点検時に緩みが無かったとしても、走行中の振動により生じてしまうボルトやナット類の緩みを防ぐためにも、定期的に増し締めを行う習慣をつけておくと安心です。
今回は、増し締めの方法や確認が必要な箇所、作業時に用いる工具について解説します。
増し締め作業の重要性
増し締めとは、バイク各部の固定に用いられるボルトやナット類に十分なトルクをかけて締め直す作業を指します。必要以上に固く締めるのでなく、既に緩んでいる、もしくは緩みかけている箇所を締め直す作業なので、バイク点検の基本と言っても過言ではありません。
増し締めを怠ると、走行中にマフラーやナンバープレートが外れて予期せぬ事故に繋がる危険性があり、たとえ整備済みだとしても走行中の振動やその他様々な条件によって、ボルトやナット類が緩む可能性があることを常に頭に入れておきましょう。
増し締めするべき箇所と必要な道具
緩みが生じやすい代表的な箇所としては、マフラーやナンバープレート、ミラー部分等が挙げられます。また、緩みやすい箇所ではありませんが、万が一緩んでいると大きな事故に繋がる危険性があるフロントフォーク周りや、ブレーキキャリパー部分は、定期的に点検しておくと安心です。
それらの増し締めに使用する道具としては、スパナやモンキーレンチ、メガネレンチが一般的ですが、よりトルクをかけて固く締め直すにはメガネレンチが最も適していると言えます。
道具を揃える際は、自身のバイクに使用されているボルトやナット類のサイズを事前に確認し、それぞれの規格に合った物を用意しましょう。規格がわからない場合は、販売店や専門店に確認を取れば、各部の規格を教えてもらえる場合もあります。
各部の増し締め方法や点検時期の目安
増し締めを行う際は、固定部分に傷や歪みを生じさせないために、片口が空いたスパナやモンキーレンチで少しずつ締めていき、仮締めが出来たらメガネレンチを用いて本締めをします。
ただし、メガネレンチが使用出来ないミラー部分の増し締めでは、スパナやレンチで繰り返し締め直していく必要があります。車種や走行条件にもよりますが、走行距離5000km、期間としては6ヶ月を目安に点検しておくと大きな事故やトラブルを防ぎやすくなります。
まとめ
振動が大きい単気筒エンジンのバイクでは特に、ボルトやナット類をしっかり増し締めしておけば、緩みが原因となる事故やトラブルを未然に防ぎやすくなります。自身のバイクに合わせた道具を揃えて、定期的な点検を心掛けてください。
本記事は、2017年1月16日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。