スクーター大国の台湾で高いシェアを誇るSYMから、原付二種クラスのニューカマー、JET4 125がリリースされた。
国内では、街中の移動手段として使用されることが多く、実用車という側面が強い原二スクーター。そのため多くの車両が落ち着いたデザインを採用する傾向にある。
この中で同モデルは、切れ上がったライト、フロントからリアにかけて流れるようなラインなど、スポーティな外観が特徴。
走りは、外観から受けるイメージを良い意味で裏切ってくれる。誰にでも乗りやすく、尖ったところがないのだ。特に、フロント13インチ、リア12インチという大径ホイールを採用した足周りは、路面のうねりやギャップなどに神経質にならず走行できるし、8・8馬力を発揮するエンジンは扱いやすく従順。スタートダッシュこそややおとなしめだが、街中のクルマの流れを十分リードできるだけのパワーを備えている。また、ウェイブディスクを採用したフロントブレーキはコントローラブルで安心感が高い。さらに加えるなら、ホールドしやすい格納式タンデムステップや、十分な長さのあるシートなど、二人乗りについても及第点以上の性能を持っている。
それでいて、新車価格は20万円を大きく割った17万4300円。このバリュープライスも、大きな請求ポイントなのである。
手頃な価格でスタイルもよく、二人乗りもイケル。JET4は多くのユーザーが満足できる一台となるだろう。
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