バイク試乗レポート:F4-1000R 312
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試乗レポート エムブイアグスタ F4-1000R 312

 エムブイアグスタ F4-1000R 312

MVアグスタの名声を背負い
孤高の走りを見せつける
M・タンブリーニの名作
五感に伝わる走ることの感激
MV AGUSTA F4-1000R 312
 登場から8年がたつが、やはりF4はF4である。人間の感性に訴える魅力は時間がたっても決して色あせてはいない。
 ステアリングは、ライダーの意思に遅れることなく反応し、方向転換しはじめる。そしてコーナーに入って、スロットルを開けはじめるやトラクションが身体全体に届き、しかもかかった荷重に応じて、車体が順々にたわんでいくことが感じられる。そのたわみ感に応じて、今度はリヤから向きを変えていく。シート下にある4本出しのサイレンサーからは生き物のような雄叫びが奏でられている。しかも、高速コーナーでのラインの自由度の高さはリッターバイクとは思えないぐらいだ。
 国産スーパースポーツにはない世界である。インライン4エンジンをトラスフレームに搭載するという唯一の方式を採り、タンブリーニが手腕を奮ったことはある。もちろん名声にあぐらをかくことなく進化している。
 04年に1000cc化、06年には1000Rにバージョンアップ。そして今回さらに高性能化され最高速312km/hをマーク、車名の由来になっている。エンジンは高性能化されても特性がなだらかで、いつの間にかパワーバンドに入っている感じで扱いやすい。
 ただ最高のエクスタシーを味わえるだけに、中途半端なためらいのあるライディングを好まないきらいはある。その点は、やはり熱いイタリアンスペシャルそのものである。
文=和歌山利宏 写真=MVアグスタ
MV AGUSTA F4-1000R 312 シート下のアロー製4本出しサイレンサーはF4の大きな特徴である。4本サイレンサーからの排気音が共鳴したサウンドは最高だ。
MV AGUSTA F4-1000R 312 吸気バルブのチタン化と大径化、スロットルボディ大径化、ファンネル長短縮、カムプロファイル変更などにより、9psアップされた。
MV AGUSTA F4-1000R 312 燃料タンクも8年前のものとは思えない迫力がある。前部のエアボックスを覆わないデザインは今も斬新だ。容量は21Lと大きい。
MV AGUSTA F4-1000R 312 プロジェクターが組み込まれたタテ置き2灯ヘッドライトの下側左右に新気導入口がある。なんの変哲もないが色あせない美しさだ。
MV AGUSTA F4-1000R 312 フルスケール1万7000回転のタコメーターと左の液晶パネルが組み合わされたメーターデザインは初期型750から引き継がれている。
MV AGUSTA F4-1000R 312 スイングアームはアルミ鋳造製の片持ち式。ショックユニットはザックス製で、圧側減衰力は2系統調整式、車高調整も可能である。
MV AGUSTA F4-1000R 312
SPECIFICATIONS
全長×全幅×全高 2007×685×――mm
シート高 810mm
乾燥重量 192kg
エンジン 水冷4ストロークDOHC 4気筒4バルブ
ボア×ストローク 76×55mm
排気量 998cc
最高出力 134Kw(183ps)/12400rpm
最大トルク 115Nm(11.5kgm)/10000rpm
燃料タンク 21L
タイヤサイズ F120/70-17 R190/55-17
価格 300万円
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