【試乗】ベネリ トルネード ネイキッド899/S
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試乗レポート ベネリ トルネード ネイキッド899/S

ストリートファイターとして高次元に昇華された 新生ベネリのパラレルトリプル
だれにも扱いやすくてエキサイティング
ベネリ トルネード ネイキッド899/S

 新登場のTNT899は、TNT1130のスケールダウン版である。車体やエンジンの基本は同じだから、基本的な素性は引き継がれているものの、1130が怒とうのトルクを備えたスパルタンなファイターであるのに対し、この899はじつに扱いやすくて完成度が高く、トータルバランスは1130を上まわっているほどである。

 ライポジは1130と変わらない。多くのストリートファイターモデルほどハンドルは幅広でなく、グリップが開いていない、だからリーチの短い日本人にも無理がない。ステップはやや高めで、スポーティに走るには持ってこいだ。足着き性が悪くないのもうれしい。

 エンジンは3気筒のビートを感じさせながらも、驚くほど粘りがいい。なにしろ、トップギヤで30q/hでも走れるぐらいなのだ。サスもしなやかなセッティングになっていて、ハンドリングも取っ付きやすい。とにかく、すんなり身体になじみ、扱いやすいのだ。

 でも、このTNTを見くびってはいけない。車体の基本はトルネードだけに、コーナリング性能は高く、エンジンも扱いやすい。その一方で、エキサイティング。3000回転でしっかりしたトルク感があり、4500回転ではピーク域のトルクを発揮。そして、1万回転の手前に向かっての伸びにはパンチがあって、身体が置いていかれるほどである。

 こいつは、使えて、楽しめるネイキッドなのだ。

文:和歌山 利宏 写真:ベネリ
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
フロントフォークはマルゾッキの倒立型で、上級モデルの899Sはφ43o径のフルアジャスタブル。899はφ50o径で調整機構はない。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
ステアリングマウントのビキニカウルの基本デザインは1130と同じだが、スクリーンを2ピースから1ピース構造としている。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
1130のようにアナログ燃料計はなく、簡素化されたメーター。回転計のレッドゾーンは、1130の9500回転に対し、1万500回転からだ。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
燃料タンクは1130から引き継がれる。タンクの左右のカバーは脱着式で、カスタム化もしやすい。899Sはオレンジ、899は黒色。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
エンジンは1130よりストロークが短い。ボア・ストロークはトルネード900と同じだが、クランク軸も含め主要パーツが新設計された。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
シート出しサイレンサーがテールまわりのステーを兼ねる。899Sのシートはセパレートタイプだが、899はダブルタイプとなる。
ベネリ トルネード ネイキッド899/S
SPECIFICATIONS
エンジン 水冷DOHC 4バルブ 並列3気筒
排気量 899cc
ボア×ストローク 88×49.2o
最高出力 88Kw(120PS)/9500rpm
最大トルク 88Nm(9.0kgm)/8000rpm
全長×全幅×全高 2128×790×150o
シート高 820o
車両重量 199s
燃料タンク 16L
タイヤサイズ F:120/70-17 R:190/55-17
価格 未定

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