バイク試乗レポート:Tornado Tre 1130
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試乗レポート ベネリ Tornado Tre 1130

 ベネリ Tornado Tre 1130

名門ベネリを再生させた
3気筒スーパースポーツは
今回、排気量拡大で幅を広げた
やはりイタリアンはスパルタンで官能的
BENELLI Tornado Tre 1130
 96年にスポーツバイクメーカーとして再出発したベネリが02年、最初に放ったのが、3気筒スーパースポーツのトルネードである。市販前から特例としてスーパーバイク世界選手権に参戦し、鍛え上げられてきたマシンなのである。
 そして、このトルネード1130は、当初の899ccユニットのストロークをアップ、1130ccとしたモデルだ。
 900にしても6速1500回転でも走れる粘りと低速トルクを持っていたが、当然ながら1130は、さらに全域でトルクが厚い。鼓動感があってスムーズなのは、4気筒と2気筒の良さを併せ持った3気筒らしいフィーリングでもある。
 トルク特性も、2気筒のフラットさと4気筒の2次曲線的な吹き上がりを兼ね備えていて、中回転域に向ってフラットに立ち上がり、6000回転からはトルクカーブに乗ったかのような、スロットルワークに直結した加速を楽しむことができる。8000回転でトルクはピークに達するが、そのまま勢いを増しながら、10500回転の上限までまわっていく。
 ハンドリングは、エンジンがストロークアップされても、コンロッドを短くし、エンジン高が抑えられているので、900の良さはそのままだ。
 ややサーキット指向が強く、ワインディングの低速コーナーではリズムが噛み合いにくいものの、中高速コーナーでは、スリムでしなやかな車体と一体感のある走りを満喫できる。このスパルタンさと官能的なところも、じつにイタリアンだ。
文= 和歌山利宏 写真=ベネリ
BENELLI Tornado Tre 1130 縦置きデュアルライトの左右両側に新気導入口を備えるフロントマスク。8年前に発表されたデザインは今でも斬新だ。
BENELLI Tornado Tre 1130 右にタコメーターと、水温形を隣接し、左側に液晶盤が置かれた計器盤の基本デザインは、初期型以降のベネリ全車に共通である。
BENELLI Tornado Tre 1130 ブレンボのマスターシリンダは、従来型となる900から引き継がれ、ラジアルポンプ式の採用は見送られた。
BENELLI Tornado Tre 1130 ラジエターを後方に設置。冷却風はカウルサイドのダクトから導かれ、設定水温になるとテールのファンが作動、冷却効果を高める。
BENELLI Tornado Tre 1130 マフラーは3into1構造で、排気バルブも設けられる。サイレンサーは右側の1本出しで、外筒は楕円形状になっている。
BENELLI Tornado Tre 1130 マルゾッキ製の倒立フォークは、φ50mmに大径化された。キャリパーはブレンボ製のラジアルマウント式が、このトルネードにも使われる。
BENELLI Tornado Tre 1130
SPECIFICATIONS
エンジン 水冷4ストロークDOHC4バルブ3気筒
ボア×ストローク 88×62mm
排気量 1130cc
最高出力 120Kw(163ps)/10500rpm
最大トルク 124Nm(12.6Kgm)/8000rpm
ホイールベース 1419mm
シート高 810mm
乾燥重量 199kg
タイヤサイズ F120/70-17 R190/50-17
価格 未定

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