バイク試乗レポート:MP3 250RL
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試乗レポート ピアジオ MP3 250RL

 ピアジオ MP3 250RL

普通自動車免許で乗る
オートマチック変速エンジンの
2フロントホイール・トライク
2輪感覚で乗ってもほぼ違和感なし!
PIAGGIO MP3 250RL
 一般的なトライク(3輪車)はリヤが2輪。そして、ホンダのジャイロ系などは別として、基本的にはバンクせずに走るものだが、コイツは違う!
 まず、見てのとおり前が2輪。そしてコーナリング時は、普通のバイクと同じように寝る。そうこのMP3は、まったく新しいコンセプトで設計された、目立ち度抜群のトライクなのだ。
 パワーユニットは、排気量244ccのAT仕様。日本の道路運送車両法では、51〜250ccの3輪車は側車付き軽2輪車として扱われるため、通常の軽2輪車登録となる。しかし、道交法上では3輪車(オート3輪)となるため、運転には普通自動車免許が必要だ。
 走行フィーリングは、バンクすることからも分かるように、軽2輪車……というか、250スクーターとほとんど同じ。明らかに異なるのは、無理にハンドルをこじった時に伝わる感触や、フロントブレーキが2輪車よりもかなり強力に効かせられる点、そして取りまわしの重さくらいかもしれない。
 もっとも、今回試乗したのはロールロック機構付きモデルなので、停止寸前にスイッチを操作すれば、足を着かないで停車しても転ばないという点も、2輪車とは大きく異なるところだ。
 それでも、何度も言うが感覚的にはほとんど2輪車。法律うんぬんは関係なく、本当なら2輪免許を持っている人が、ヘルメットを被って乗れたほうがいいのだが……。
文=田宮 徹 写真=宮崎雄司
PIAGGIO MP3 250RL RL仕様は、セルボタン上側のスイッチを左に倒すと、車体の傾きが固定され、シートに座ってアクセルを開けると自動解除される。
PIAGGIO MP3 250RL 速度計と回転計に挟まれた液晶部は、水温や時刻も表示可能。右手スイッチの操作で、ツイントリップと外気温が切り替えられる。
PIAGGIO MP3 250RL 合計容量で65Lを誇るトランクは、シート下側とリヤ側が内部でつながっていて、太さによっては1mの長尺モノも収納できる!
PIAGGIO MP3 250RL 足まわりがスペースを取るため、インナーポケットはなく、大型コンビニフックのみ装備。その下のレバーを引き上げると、パーキングブレーキが効く。
PIAGGIO MP3 250RL ベスパGTS250ieなどにも使われる、FI仕様のピアジオ・クオーサーエンジンを搭載。出足は鈍いが、30km/hから上の加速はよい。
PIAGGIO MP3 250RL フロントの足まわりは、地面と平行を保つパラレルバー、左右2本のサスペンション、舵取り用のパーツなど、非常に多くの部品で構成されている。
PIAGGIO MP3 250RL
SPECIFICATIONS
全長×全幅 2130×745×1490mm
シート高 780mm
乾燥重量 204kg
エンジン 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒
ボア×ストローク 72×60mm
排気量 244.3cc
最高出力 16.5Kw/8250rpm
最大トルク 21Nm/6750rpm
燃料タンク 12L
タイヤサイズ F120/70-12 R130/70-12
価格 88万5000円

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