「ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつの間にやら、ハシゴ酒」と歌われたスーダラ節。軽妙なギャグと、46年が経った今も、通用する人間味にあふれた歌だ。
似てるなぁ、と思ったのは、たった19馬力の250で、走り始めた時のことだ。本当は、こんなに遠くまで来るつもりはなかったのに、つい楽しくて春の海まで着いてしまった。パワーや加速力では大きなバイクにかなわなくても、身軽で、肩の力が抜けた世界観に、思わずリラックスしてしまう。
ビッグスクーターに押され気味の250スポーツバイクだが、やっぱりギヤ付きバイクは楽しい。空冷単気筒という最小公約数的エンジンも見直した。一般道の速度域で楽しめる心地よさ。燃費も良いから、一度満タンにすればかなりの距離を移動できる。250スクーターが、70万円時代に、ST250 Eタイプの45万円は割安感あり。長距離散歩に最高のバイクだった。
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