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バイクの盗難を防ぐための対策とは?現状を理解して万が一に備えよう!

バイクを所有していると、愛車が盗難に遭わないか心配する方もいるでしょう。バイクの盗難被害は年々減少しているものの、今後も撲滅するのは難しい犯罪であることが予想されます。

盗難被害に遭わないためには、日頃から危機感を持って対策を講じることが大切です。他人事ではなく、自身が被害者になることがあるかもしれないことを意識する必要があるでしょう。

この記事では、バイクの盗難被害の現状や、盗難されやすい車種の紹介、盗難被害に遭わないための対処法を紹介します。バイクオーナーの方は、ぜひ参考にしてください。

バイクの盗難被害の現状について

まずは、バイクの盗難件数や、盗難が検挙される確率などを確認し、自身の防犯対策を今一度見つめ直してみましょう。

バイクの盗難件数

近年、電動アシスト自転車の普及や、若者のバイクおよび原付離れなどの影響を受けているのか、二輪免許の新規取得者数は減少傾向にあります。

一般社団法人日本自動車工業会の二輪車に関する統計データによれば、2021年の二輪車の生産台数は前年より33.5%ほど増加していることがわかりました。また、販売台数においても、前年と比較すると13.7%増加しています。

出典:一般社団法人日本自動車工業会「二輪車」

増加した理由の一つとしては、新型コロナウイルス感染症によって、バイクが「密にならない」趣味として注目されたからかもしれません。すでにコロナ禍は過ぎたことから、今後は需要も落ち着きを見せるでしょう。

しかし、バイクの盗難被害は毎年一定数起こっています。警視庁犯罪統計資料によれば、2021年のバイク盗難の認知件数は7,569件であることがわかっています。

出典:警視庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」

数年前と比較すれば盗難件数は減少傾向にありますが、今後も盗難被害に遭うリスクを完全に払拭することは難しいでしょう。そのため、バイクを所有しているオーナー様は、今後も盗難対策は必須といえます。

盗難が検挙される確率はどのくらい?

前述した2021年の盗難件数のうち、検挙件数は1,289件、検挙率は17.0%にとどまっているのが現状です。

なお、検挙件数のうち、579件は鍵が付いているままの状態で盗まれていることがわかっています。盗難対策に絶対はないかもしれませんが、せめて施錠する危機感だけは常に意識したいものです。

出典:警視庁「令和3年の刑法犯に関する統計資料」

盗難されたバイクはどうなる?

そもそも、バイクを盗む側には、どのような目的があるのでしょうか。若い世代でいえば、不良グループなどがいわゆる若気の至りで、バイクを盗むケースがあるようです。

また、海外輸出などのビジネス目的でバイクを盗難する、プロの窃盗犯も存在します。近年では、インターネットが普及したことで、ネットオークションによる転売も考えられます。

インターネットで取引できるようになったことで、被害を受ける可能性は一層高まっているといえるでしょう。そのため、これまで以上に堅牢なセキュリティ対策を講じることが大切です。

盗難の多い地域

一般社団法人日本二輪車普及安全協会「日本二普協ニュース No.129 令和4年1月号」を参考に、2021年のバイク盗難認知件数が多い地域上位5地域を紹介します。

1位……大阪府(1,647件)

2位……神奈川県(995件)

3位……東京都(722件)

4位……千葉県(544件)

5位……埼玉県(498件)

出典:一般社団法人日本二輪車普及安全協会「日本二普協ニュース No.129 令和4年1月号 」

窃盗件数の多い地域では、窃盗グループの拠点がある可能性も懸念されます。上記の地域に住んでいる方は、これまで以上に盗難対策の強化に取り組むことを検討しましょう。

盗難されやすいバイクの車種とは

バイクを所有しているオーナーからすると、どのようなバイクが盗難されやすいのか気になるのではないでしょうか。盗難されやすい車種を知る方法の一つとしては、盗難保険の加入数が参考になるでしょう。

以下の表は、盗難保険を扱う「ZuttoRide Club」の加入車種ランキングをもとに、メーカー別加入車種1位を記載しています。

HONDA YAMAHA SUZUKI KAWASAKI Harley_Davidson BMW DUCATI TRIUMPH
125cc以下 PCX125 ジョグ アドレスV125 - - - - -
126cc以上 CB400SF SR400 ハヤブサ1300 ニンジャ250/R XL1200X S1000RR スクランブラーSixty2 デイトナ675/R

出典:ZuttoRide Club「盗難保険プラン」

傾向として考えられるのは、さまざまなバイクのなかで比較的安価な車種よりも、高価な車種のほうが盗難されやすいことです。また、軽量なバイクは車の荷台に乗せやすいこともあり、盗難被害に遭いやすいことも考えられます。

ほかにも、生産終了しているなど、希少価値のある車種も注意が必要です。なお、現行モデルであっても、人気のある車種は盗難リスクが高まります。

バイクの盗難を防ぐための方法5つ

バイクの盗難を防ぐための方法5つ

バイクの盗難を防ぐためには、どのような方法が効果的なのでしょうか。ここでは、バイクの盗難に有効と考えられる対処法を紹介します。

盗難されにくい場所に置く

人目に付きやすい場所であれば、盗難しづらいと考える方もいるでしょう。しかし、相手が盗難のプロである場合は、人目がある場所でも問題なく盗んでしまうかもしれません。

盗難被害を受けない対策としては、バイクの存在を気付かれないようにするのがおすすめです。例えば、自宅の駐車場であれば、奥まった狭い場所などにバイクを隠すように置くとよいでしょう。

利便性を考えれば、出し入れしやすい場所に置きたいと思うのは自然なことです。しかし、出し入れしやすい場所ということは、窃盗犯としても持ち出しやすいということを忘れてはなりません。

カバーをする

バイクカバーは汚れ防止だけではなく、盗難対策のアイテムとしても有効です。バイクカバーを利用することで、車種を特定されてしまうリスクを最小限に抑えられます。

雨の日など天候が悪い日は、犯行におよぶ際の物音がかき消されるため、盗難に遭いやすくなります。すでに車体が濡れているからといって、バイクカバーをかけずに停めておくのはやめましょう。

ロックをかける

バイクにロックをかけることで、盗もうとした際に手間がかかります。窃盗犯は盗もうとする際に時間を要することにストレスを感じるため、解除に時間がかかるようなロックを使用するのが有効です。

ロックをかけたとしても、絶対に盗難されないというわけではありません。しかし、ロックを解除する手間がかかるだけで、抑止力につながります。

特に、切断に時間を要するような堅牢なロックや、無理に取るとアラームが鳴るシステムのロックなどを利用するとよいでしょう。

防犯カメラを設置する

防犯カメラが設置されている場所なら、窃盗犯も簡単には手を出さないと考えられます。ほかの対策よりも導入コストはかかりますが、抑止力として高い効果が期待できるでしょう。

バイクオーナーの目的は、盗難される瞬間の動画を残したいわけではなく、あくまでも愛車を守ることといえます。そのため、費用を抑えたい場合は、ダミーカメラを導入してみてはいかがでしょうか。

GPSを活用する

たとえ複数の防犯対策を講じても、プロの窃盗犯などが相手では安心できません。セキュリティを一層強化したい場合は、GPS機能による防犯システムを活用するのがおすすめです。

GPS機能のある防犯システムを利用すれば、移動や振動を感知した際にアラームを鳴らしたり、オーナーのスマートフォンに着信で知らせてくれたりします。位置情報を取得して場所を特定できる機能もあるため、愛車を探し出せる可能性が高まるでしょう。

バイクの盗難に遭った場合の対処法

盗難対策を講じても、被害に遭ってしまうかもしれません。ここでは、被害に遭ってしまった際の適切な対応を解説します。

警察に被害届を提出する

バイクの盗難被害に気付いたら、まずは警察署や交番、または駐在所に被害届を提出します。車種名やナンバー、車体番号など、捜査に必要な情報が多いほど早期発見につながるため、可能な範囲でより多くの情報を共有するとよいでしょう。

その後、盗難届出の受理番号が渡されます。この番号は、後述する廃車手続きや車両が発見された際に必要なため、大切に保管しておいてください。

なお、二輪車防犯登録(旧グッドライダー・防犯登録)に登録していれば、乗り捨て車両などに対して24時間いつでも所有者確認が行なえます。早期発見につながる可能性が高まるため、登録している場合は警察に伝えておきましょう。

廃車手続きをする

バイクが盗まれた場合、そのバイクが事故や犯罪に巻き込まれる可能性があります。たとえ所有者がかかわっていなかったとしても、責任追及の連絡が来てしまうかもしれません。そのため、警察に被害届を提出したら、廃車手続きや一時抹消の手続きも行ないましょう。

125cc以下の車両は、市区町村役場で廃車手続きを行ないます。126cc以上の車両は、運輸支局・自動車検査登録事務所で一時抹消手続きが必要です。手続きの際は、被害届を提出した際に発行された受理番号と理由書が求められます。

保険会社に連絡する

バイクの盗難被害に遭ったら、自賠責保険および任意保険の会社に連絡し、盗難被害に遭ったことを伝えます。幸運にもバイクが発見された場合や、発見されたバイクが故障していた場合などの対応を確認しておくとよいでしょう。

なお、加入している保険によっては、盗難に関する補償が担保されていないケースもあります。盗難補償特約を付帯していたかどうか、盗難発覚から何日以内であれば対象なのかなど、いま一度契約内容を確認することが大切です。

まとめ

バイクの盗難件数は、これまでよりも減少傾向にあります。しかし、転売目的などの窃盗犯がいる限り、被害に遭う可能性はゼロとはいえません。そのため、バイクのオーナー自身が危機感を持って対応することが大切です。

例えば、カバーをかける・ロックを強化する・防犯カメラを設置するなどで、窃盗しづらい環境を作るとよいでしょう。それでも盗難の被害に遭ってしまった場合は、警察に被害届を提出し、廃車手続きや加入している保険内容の確認を行ないます。

バイクの盗難対策は、できる限り積極的に取り組むことをおすすめします。大切な愛車を守れるように、自身に適した対策を見つけてください。

本記事は2023年8月4日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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